背中にあたる掌の温度。

ただいまとか おやすみとか 愛しているよとか。

刷り込まれた幸福の呪文【96日目

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好きな人に呼ばれる自分の名前は

こんなにも美しい響きなのかと感動したことがある。

 

好きな人に愛でてもらえるわたしは

きっと素晴らしくいいものなのだと盲目的に信じて

 

丁寧に化粧をして、花と果物が混ざったような香りを身に纏って

好きな人の好きなわたしがより良くなるように

もっと好きになってもらえるように一生懸命だった。

 

 

ああ、懐かしいなと思う。

 

 

一喜一憂したり自分が嫌いになったりして

でも結局

そういうわたしが好きだったなあ。

 

 

仕事で写真を撮っていると

新婦さんが新郎さんを愛おしそうに見つめる瞬間があったりする。

もちろん逆も然りで

新郎さんがファーストルックで初めて見た新婦さんの花嫁姿に涙することもある。

 

そういう場面に遭遇するととても幸せな気持ちになるし

僅かな偶然なんだけれど、その場をご一緒させてもらえて幸せだと思う。

 

本当、いい仕事に就いたなあ。

 

 

立ち会えるハレの日は、きっと濃く思い出に残る一日だろうけれども

この日を迎えるまでにたくさんの蓄積があったことを想像する。

 

日々を共有して、でも、自分で決めたり、信じたりしながら

何度も名前を呼び合って。

 

それを嬉しそうに見つめるご両親にもきっとそういう時間があったんだろうなと

勝手に妄想したりもする。

 

 

結婚っていいなあ。家族になるっていいなあ。

 

 

その人がいることが

じぶんの日常になるって素晴らしい奇跡だよね。

 

 

これからもすきがいっぱい詰まっているような写真を撮りたいなあ。

 

格好いい写真も綺麗な写真もすきだけれど

好きがうつり込む写真を撮っていけるようになりたいです。まる。

 

 

今日も読んでくださってありがとう。

 

 

奇跡を大事にしていこう。

それはきっとあなたが起こしたものだから。

 

 

それではきっと またあした。